熊谷貨物ターミナル


熊谷貨物ターミナルは大宮起点33.9km(熊谷駅から3kmほど高崎寄り)に位置し、上信越筋の中継点として、また秩父鉄道の貨物専用線との受け渡しも行うターミナル駅です。大宮寄りに発着線があり下り線は発着線を分岐後貨物線をオーバークロスするため、コンテナホームは本線の外側にくし形に4線設けられ、また秩父鉄道の分岐も本線を支障しない理想的な配置になっています。

 上:高崎寄りから くし形のコンテナホームを見る

左上:下り線を潜った先に仕分け線、コンテナホームが広がっている。

左右両方の写真に歩道橋が黒い線のように写っています。ちょうどこの二つの写真の位置から中間のところを渡っています。

貨車や高崎線列車の撮影情報

コンテナホームの外れ付近に歩道橋が渡っており、駅全体の様子や停車・留置された貨車や入換機などを間近に観察することが可能です。また、発着線では北東側(高崎方向の右手)、入れ換えの様子は南西側にそれぞれ交通量の少ない4m程の道路が沿っていますから、光線状態がよい時間帯は撮影には困りません。

秩父鉄道の貨物専用線はターミナル高崎寄りからしばらく高崎線に並行した後、篭原駅の手前で太平洋セメント熊谷工場に隣接する三ヶ尻駅方向へ左手に進路を変えます。この専用線を通じて熊谷貨物ターミナルまで秩父鉄道の電気機関車が出入りしており、ちょっとしたアクセントになっています。

専用線の分岐近くはカーブの外側が広々とした田圃になっていますので、秩父鉄道の機関車の牽くセメント貨物や石炭列車を撮影するには良い場所です。また、篭原駅から1km弱に位置しますので徒歩での撮影も可能です。

歩道橋の上からはいろいろな角度で熊谷貨物ターミナルを観察できます。

南側は高崎機関区の支所、検収庫、留置されたトキやコキなど。北側には秩父鉄道との連絡線があり、セメント車や石炭ホキなどが無造作に配置されています。

さらに北側の外れは発着線から下り出発線と引き上げ線が高崎線上下本線に挟まれて延びています。

 

左:歩道橋から貨物ホームを見下ろす。

  入れ換え機は高崎運輸のDE10 534

右 :かすかに見える照明灯の付近からターミナルが始まっている。

   歩道橋から大宮方を撮影。

下左:南側から大宮方向を見る。

   入れ換え機の押している線がコンテナホームへ通じる。

   DE10の向こう側に留置中のタキ4000群が見える。

下右:コンテナ線の北側に広がるヤードと秩父鉄道との連絡線。

   ホキ10000(石炭)はこのあと秩父鉄道の機関車が引き取り、

   三ヶ尻にある太平洋セメント熊谷工場へ送られる。

   右端に見えているのは復帰することのないクム80000、1000。

発着線は午前中に北側の道路から撮影するのが望ましいのですが、ターミナル駅にて許可をいただければ南側にある下り線高架の内側に入れて貰えることもあります。

左:発着線で出発を待つタキ9250(南側構内より)

  3881レからの継送貨車は翌日昼の5985レまで着線に置かれている

  ことが多い。

左:コンテナホーム裏で見つけた怪しい移動機

  構内を接する高崎機関区熊谷検収支区で見かけた移動機です。

  2つ目のライト、旋回窓がいかめしい雰囲気です。

※検修貨車の受け渡しや移動に使用されていたものですが、現在はどんつきで留置されています。

資料:@ニフティ 宮崎 裕典さん・声高さんより 
   元除雪機で、横手>岩沼>熊谷貨物(タ)
   協三工業1978年製、製番A10040、機械番号06-28-01-452


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