川崎貨物駅は南武支線の貨物専用ルートにあり、以前は塩浜操車場と称した。多摩川を潜った先が東京貨物ターミナル駅となる。
現在は東京貨物ターミナルから先は廃止されてしまったが、品川−東京貨物ターミナル−塩浜操車場は1973年に開通している。1984年の車扱い廃止に伴い新鶴見操車場の機能の一部は川崎貨物で行われ、根岸・新興などの近隣の発駅からだけでなく、千葉方面からの中継点にもなっている。UPDATE 2000.2.17
川崎貨物駅およびヤードへのアプローチは京浜急行小島新田駅から、またはJR川崎駅前から市営バス市営埠頭行きで塩浜バス停が便利。
小島新田は、以前、味の素から京浜急行経由で出荷されていたアミノ酸専用タンク(味タム・タム5000)の引き込みがあったが、現在はすでに廃止されている。貨物ヤードの周辺には細いながらも道路があるため構内の撮影は可能である。しかし、小島新田側はコンテナの荷扱い設備や貨物駅の建物、運送、荷役会社の建物があり貨車の撮影は難しい。
こちら側からは南端に近い側に一部本線が見える部分があることと、廃車や休車の留置線があり思わぬ形式に巡り会えることもある。
塩浜バス停側は南側にヤードに隣接した道路があって撮影は容易だ。光線は午前中が順光になる。以前は川崎車両センターがなく、どこからでも撮影可能だったのだが、現在は北側へ行くにも車両センターを大回りしないといけない。こちら側では、車両センターの南端、千鳥町への支線が分かれるあたりからヤード、車両センターともに撮影が可能。しかしながら、ヤードの幅がかなりあることと、貨車の両数が多いため中心に近い車はまず捉えることは難しいと思った方がよい。
川崎貨物での撮影は午前中に行われる小島新田側を引き上げに使う入れ換え作業時がいいだろう。小島新田から跨線橋を渡った側の路上から順光で狙える。なお、列車の撮影はヤード付近では難しい。
小島新田側から見た全景
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こんな貨車に会うことができました。(タキ23600) |
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味タム変じて味コン? |
川崎貨物で見られる車両東海道、東北、上越方面の列車の組成はほとんど川崎貨物で行われるため、ここに集まる車両はバラエティに富んでいる。
無蓋車
工業塩輸送のトラ45000・トラ70000、トキ25000(旧花王コンテナ車グリーン塗装も見られます)コンテナ車
50000・250000代・350000代は常に見ることができます。100系もほぼ全形式が来ています(通過も多いです)。
コンテナ車の新しい用途として廃棄物や残土輸送がある。川崎貨物では川崎市のゴミ輸送が行われており、末広町で積み込みが行われている。ホッパー車
セメント車ホキ5700は検収で車両センターに来るぐらい。石炭車ホキ10000は定期運用があり昼間、特に午後は必ず来ています。タンク車
石油・ガソリン車は京浜・京葉の各地から内陸を結ぶ車両のうち根岸で編成されるもの以外、またOT車は根岸から川崎に送られ編成される。車種は1000・1500・9800・9900・35000・38000・40000・42750・43000・44000・45000。タム500も時折みかける。軽質ナフサ車24100は東海道筋へ。ラテックス車は千鳥町・千葉臨海から7900・8300・8350・8850・23800・26100、また遠く仙台と四日市を結ぶ車も川崎を通過する。液化イソブチレン車タキ19550も東海道筋。化学系ではエチレングリコール車が神奈川臨海内の千鳥町・浮島町から6600・15800・16600。千葉臨海からのカセイソーダ車は2600・4200・7750。タキ5450液化塩素車は鹿島、北陸から、新興のアルコール車は3500・7250・7950・13700・13800が北陸へ向かう。渋川へのパークロルエチレン車はタキ200・20700。千葉から北陸へのアセトアルデヒド車はタキ9250・11250。浮島から東海道筋へ液化酸化メチレン車14700。液化硫黄車は北陸へ(どこから?)タキ23600・23650。液体硫酸アルミニウム車タキ6050・15900。希硝酸車はタキ10700が千葉から。1両だけのクロトンアルデヒド車タキ10800は東海道筋から時折顔を出す。四塩化炭素車はタキ7000・7050が上越筋へ、石炭酸車は20500が東海道から北陸へ、セメント車は車両センターでの検修時のみだが1900・12200・19000、濃硝酸車タキ7500・29100が北陸から鹿島へ。濃硫酸車はタキ300・4000・5750・29300・46000が上越、東海道各方面へ。その他
橋梁工事用のソ300は小島新田寄の一番北端に留置されています。(出動も多いので不在の確率が高い)