トラ90000


1976.8
御坊臨海鉄道(現・紀州鉄道)

製紙材料となるチップ積み用のトラです。トラ23000とトラ35000から改造されたものがあり、上部の網は上方がヒンジになってホッパ車のようにチップを下方に落とすことができます。形態は上部の網の部分の全体が開くタイプ(写真左列)と網の下2/3が開くタイプ(写真右列)があります。以前は全国どこででも見ることができた貨車ですが、車扱い廃止以降は専用貨物として一部の製紙会社で使用するのみとなりました。現在、室蘭本線・陣屋町〜萩野間で大昭和製紙へのチップ輸送に活躍中です。
チップを積んだ姿(上)、網は全体が開くタイプ
網の下2/3が開くタイプ。室蘭のものはこちらが多い。
諸元:荷重17t,15t、自重:約9.2t、2段リンク式、改造初年1964年