ねじ・タップ・ダイス
2003.5.1
鉄道模型工作に限らず、金工でネジ加工はポピュラーな加工である。
雄ねじ切りがダイス、雌ねじ切りがタップを使うなんて話はここをご覧の皆様には釈迦に説法だろう。一応、鉄道模型の工作で使いそうな径のネジについて簡単にまとめてみた。
◇ねじの種類と用途
ネジの種類には一般によく使う三角ねじの他にも角ねじ（四角ねじ）、台形ねじ、鋸刃ねじ、丸ねじ、ボールねじなどがあります。それぞれ用途によって工夫されたもので、一般に締め付けには三角ねじ、力の伝達用途には角ねじが用いられます。雄ねじの場合は外径の材料からねじの谷部分を削るかプレスして作成され、雌ねじは内径の穴の周りに谷の径分切削して作成されます。
私の場合、主に床板の取り付けやパーツの取り付けなど締め付け用に三角ねじを使うことが多くなりますが、スローアクションポイントなどで三角ねじとナットを動力伝達用に使用することも増えてきました。ねじの径はモジュールなど構造物では3-5mm径付近、車両回りでは1.0-2.6mmを使用しています。雄ねじやボルトは市販品をそのまま使うことが多いのでダイス作業はあまり行っていません。その分、タップはいろいろ取りそろえて作業の便を図っています。
よく使用するタップは、1.2mm、1.4mm、2.0mm、3.0mmで、2.0と3.0mmは仕上げまで３本セットで所有しています。（1.2や1.4は結構なお値段なので仕上げしか買えない・・）
・インチねじ・メートルねじ
ウィンドウズパソコンを自作されたり、フレームを加工する用途ではインチ系のねじを使っている部品が多く見受けられます。私はマックユーザーなので本体やフレームに穴を開けるようなことはないのでインチ系ねじは締めたり外したりするだけです。この場合工具はドライバー一セットで十分(^^;)、しかし自作派の方はインチ系に使える工具が必要になります。
ねじの規格は日本ではJIS規格で決められており、一般に使用しているメートルねじは
JIS B 0205「メートル並目ねじ」、JIS B
0207「メートル細目ねじ」として規定されています。このメートルねじ並目、メートルねじ細目は「Ｍ」という記号と雄ねじの外径で表されるねじになります。
一方、インチねじもJIS規格で「ユニファイ」ねじとして規定され、JIS
B 0206「ユニファイ並目ねじ」、JIS B
0208「ユニファイ細目ねじ」という規定になります。記号は並目がＵＮＣ、細目がＵＮＦです。ねじの種類は「番ていサイズ」と言われる細物のNo.00−No.12から始まって、１／４，５／１６，３／８，７／１６、１／２、５／８，７／８、１’と太くなります。
そもそもインチ系やらメートル系というのは、ピッチの基本寸法の単位系で、インチねじは１インチあたりの山数、メートルねじはピッチの距離がミリ単位になっています。
◇ネジのサイズとタップ下穴径
タップを立てる際に必要な下穴サイズ。これは自分用の覚えでもあるが、インチねじは行き掛けの駄賃(^^)。
メートルねじ（並目）
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ユニファイねじ
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つづく