番外編

1.デジカメ


◆デジカメ(デジタル・カメラ)
私がデジタルカメラを使い始めたのは、このホームページを作り始めた1999年秋だから、新しいモノ好きな私にしてはよくもった方である。デジカメブームに火を付けたカシオのQVが97年ぐらいだったから、2年ほどじっと我慢したのだ、エライ!?
さて、待てば海路の日和ありってことで、35万画素だったQVから年々倍々ゲームで画素数は増加し2年目の99年には200万画素なんて強者が登場。気になるお値段も画素が増えても価格は下がる傾向で推移し、99年当時でズーム機能付きで5〜6万円といった相場だった。そんな中、私の選んだのはこの1台。とてもマイナーな機種である。

 オリンパス写真工業さんのキャメディアC21。単焦点200万画素の当時としては比較的コンパクトなデジカメだった。

デジカメ購入の1年ほど前にフィルムスキャナを購入していた私は、保存版の写真は1眼レフで撮影、画質を重視してデジタル化はフィルムスキャナを使用することにしていた。デジカメは気軽にいつでも持ち歩いてスナップすることを本分と割り切り、本体が大きくなるズームや動画といった機能は切り捨てたのである。

200万画素の選択と矛盾しそうだが、スナップでも最低200万画素は必要じゃないかと思ったのである。ま、根拠は乏しいのだが。

仕事柄、画像と画素はデジカメクラスから見るととてつもない大きなものを相手にしているので、200万画素といわれてもスナップ程度にしか感じなかったというのも一つの理由である。自宅のパソコンで扱うと結構な大きさで、パソコンを新調してまともに扱えるようになった(情けない話ではある)。

それから2年半、デジカメは進化を続けて800万画素なんてものも登場している。当初は画素ばかりが強調されていたデジカメも画質の時代に入ったようで、上位機種ではかなりまともなレンズが装着されている。先鞭をつけたのはニコンさんですかね。泣く子もだまるニッコールレンズ、マニアックなカールツァイス等々。
99年当時、ニコンーコダック、キャノン、富士写真さんから100万円を超えるプロ用デジカメが登場していたが、このジャンルもスチルカメラの最高機種と価格的に近づいてデジカメがフィルムに変わるのも近いのではないかと感じる。

画素について言えば、800万画素は35mmフィルムを2400dpiでスキャンした画素(771万画素)よりも多く、プロ用のスキャナには及ばないものの、下手に粒子の粗いフィルムを使ったりするならばデジカメの方が画像が良くなることになる。ISO200以上のネガカラーやISO400以上のポジカラーでは800万画素のデジカメの絵の方ががなめらかな印象になるのではないだろうか。ともかく、フィルムの粒子レベルに近づいたことは確かだ。(プロ用の大判デジカメはすでにフィルムの品質を上回っているのだが)

画素数だけで言えば、スキャナ以前にしばらく使ったフォトCDの16BASEでも630万画素(2048×3072)であるから、2400dpiのスキャナの方が画素は多い。しかしながら、スキャナ自体の性能差がそのまま画質に現れてしまい、さすがにフォトCDの画質にはデジカメや私のフィルムスキャナでは遠く及ばないのが実情である。画素数ではなく画素自体の深さの問題なのである。さらに、フォトCDで上がってきた画像(フィルムスキャナでも最大解像度を使用した画像)を見ると元のフィルムの粒子が見え見えになってしまう。ここまで行くとフィルムの選択、現像所の選択のレベルになるから追求しないことにしている(^^;)。

スチルカメラの買い換え時が来たらフィルムにするかデジカメにするか迷うだろうが、当面のスタンスは綺麗に保存->銀塩フィルム、スナップ->デジカメである。(しつこい?)
そして、今日、極めつけの買い物となったわけである。

 その名もChe-es SPY-Z(チーズ・スパイシー)という代物。

35万画素,VGA(640*480)とQVGA(320*240)、小さなレンズで改造度は期待できないが、レンズはなぜかF2.8(C21並み)、動画が撮れたりWindowsではWEBカメラ、PCカメラとしても使える。PCとはUSBで接続する。

ちなみに、このチーズを撮ったのがC21、C21を撮ったのがチーズであるから、その解像度=レンズの性能は明白(^^;)。どちらも蛍光灯下、ストロボナシで撮影している。(チーズはストロボ付きもあるが、購入した機種はストロボなしのタイプ)

C21も毎日持って歩くには少々嵩張るので、最近はレンズ付きフィルム(使い捨てカメラ)を常用していた。レンズ付きフィルムではISO100クラスはなく、ISO800とか400しか選択できない。さすがにこれでは「レンズは悪い+粒子は粗い」となって画質はまったく期待できない。そうであれば、このようなデジカメでも同じ程度ではないか、同じ程度の画質であれば持ち運びが楽に限る。ということでチビスケデジカメを常用することにした次第である。

明るい場所で撮影し、VGAモード(640*480)であればそこそこ使える画像が得られる。動画はQVGAでも十分である。

今後、駅ソバ・うどん、ホーロー看板などはこのデジカメでの画像が増えるだろう。期待できない??

2002.5.24


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