第8話

サウンドデコーダーを搭載 

2003.1.18

 

久々にDCCに触ってみました。
昨年、グループ軌道線の運転会でドイツの蒸気機関車でサウンドデコーダー搭載した機関車を初めて見て(聴いて?)そのリアルな響きに感動してしまいました。たまたま運転会に参加していたエドガー氏にアメリカ型に搭載可能なサウンドデコーダーを紹介してもらい、さらには在庫の一台を原価で譲っていただき、一気にサウンド化へ進む・・予定でした。

それから半年、いろいろ忙しくなって譲り受けたデコーダーは当社の在庫になっただけ、その間にオーストリーのRoco社からはサウンド搭載の製品がどんどん発表され、あっというまに取り残されてしまいました。

ということで、漸く重い腰をあげ、サウンドデコーダーを搭載すべく動き出したというところです。

右の写真が今回の対象です。

車両はLifeLike社PROTO2000シリーズのEMD E7A、ロードネームは我が社「B&O」の黄金時代の塗装を施されたものです。EMD-E7は旅客用の電気式ディーゼル機関車で、軸配置はC−C。Aという運転席のあるタイプとBと呼ばれるブースター(機関のみ)の2種があります。当社ではA−Aの構成で背中合わせに運転席を配置して旅客運用に使用しています。購入直後にDigitrax社のDH121を搭載したため今回はデコーダーを取り替えるだけ、配線は至って簡単な作業です。

手前にある4つのパーツが今回取り寄せたデコーダーSoundtraxx社のDSD-LL100LCです。
左上が本体、手前の白い紙がボディ裏にスピーカーを取り付けるボックスとなる厚紙、そしてスピーカーとスぺーサーです。

DSD-LL100LCはPROTO2000シリーズEシリーズ、Fシリーズ用のた

め、デコーダーの基板幅がちょうど車体幅になっているため搭載スペースに困ることはありません。

LL100LCには11の端子があり、一般のデコーダーと同様レールからの電源、モーターへの出力、ライトへの出力が備わっています。さらにマーズライト用の端子とスピーカーへの出力端子があります。大きさは約3cm×5cmです。

サウンド関係の機能は・・

F0=ヘッドライト(これは一般のデコーダーと共通)、F1=ベル音、F2=ホーン、F4=ダイナミックブレーキの作動音
F7=ディマー、F8=ミュート(すべての音を止める)

F8はなくても良さそうですが、アドレスを選択するとエンジン音が自動的に鳴り出すので必要なようです。

◆配線

配線を折り曲げて搭載しているDH121はE7のオリジナル配線基板を加工して取り付けていましたが、LL100LCはこの基板を取り去って設置することになります。

既に台車、モーター、ライトなどの配線は終わっていますが、この基板に合わせて配線をカットしているので、一部は新たに配線をし直す必要があります。

右が仮配線を終えたLL100LCの様子です。

一応絶縁のためパッケージの黄色い紙を下に敷いてます。スピーカーは写真右上の運転席後ろに設置することにしました。

この状態でも部屋の中では十分な音量ですが、車体を被せ、広い部屋となると少々音が小さいようなので、スピーカーはボックスを自作し運転席後ろから上向きに音が出るよう設置します。E7の車体は側面上部にエアーフィルターが並び、ここが透けてます。また、屋根上にファンがありますが、このファンも透けているという懲りようですから上向きにスピーカーを設置すれば車体外への音の出口はあるように思えます。

スピーカーボックスの設置は運転席側の台車上のスペースを利用します。テストでは一番上の写真にある白い紙でも音響効果はかなり上がるのでボックスをきちっと作り車体に取り付ければそこそこの音量になるのではないかと思っています。(続く)

次回はスピーカーボックスの作成と設置です。 

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